エアコンの室外機から水漏れしているのを見つけても、すぐに業者を呼ぶ前に、自分でできる簡単な対処法を試してみましょう。特に、ドレンホースの詰まりが原因である場合は、DIYで解決できることが多いです。 まず、最も可能性が高いのが「ドレンホースの詰まり」です。ドレンホースは、エアコンが除湿した水を排出するための管です。ホースの先端が泥や落ち葉、小さな虫の死骸などで塞がれていないか確認しましょう。もし詰まっているようであれば、軍手やゴム手袋を着用し、詰まっているものを取り除いてください。 次に、ドレンホースの内部にゴミや藻が溜まっている可能性も考えられます。この場合、ホームセンターなどで購入できる「ドレンホースクリーナー」や「ドレンサクションポンプ」と呼ばれる専用の道具を使うと、効果的に詰まりを解消できます。ドレンホースの先端にクリーナーを接続し、ポンプを操作してホース内の詰まりを吸い出す、または押し出す仕組みです。道具がない場合は、口でドレンホースの先端を吸い込む方法もありますが、衛生面や安全面からあまり推奨されません。吸い込む際は、誤って水を飲まないよう注意し、ビニール袋などで口元を保護しましょう。 ドレンホースの「勾配(傾斜)」が適切でないことも水漏れの原因になります。ドレンホースが途中でたるんでいたり、逆勾配になっていたりすると、水がスムーズに流れず、途中で溜まってあふれてしまうことがあります。ホースのたるみをなくし、排水口に向かって下り坂になるように調整してみてください。必要であれば、結束バンドなどで固定してたるみを解消しましょう。 また、ドレンホースの「破損」がないかも確認が必要です。ひび割れや穴が開いている場合は、そこから水が漏れてしまいます。小さな破損であれば、防水テープなどで一時的に補修できることもありますが、広範囲の破損であればホース全体の交換が必要になります。 これらの自分でできる対処法を試しても水漏れが止まらない場合や、原因が特定できない場合は、無理をせずに専門のエアコン業者に相談することをおすすめします。