インターネットの普及により、強力なパワーを誇る海外製ディスポーザーを個人輸入や専門業者を通じて入手し、日本のキッチンに後付けしようとするケースが増えています。しかし、そこには日本の住環境特有の技術的なハードルがいくつか存在することを知っておかなければなりません。最も大きな違いは、排水口の直径です。アメリカなどの海外製ディスポーザーは、その多くが直径九センチ程度の排水口を基準に設計されていますが、日本のキッチンの多くは直径十八センチや十五センチという大型の排水口が主流です。この差を埋めるために変換アダプターを使用することになりますが、接続箇所が増えることはそれだけ水漏れのリスクを高めることにつながります。また、日本のシンクはステンレスの厚みが薄いものが多く、海外製の重量級モーターをそのまま吊り下げると、振動でシンク自体が歪んだり、共振して凄まじい騒音が発生したりすることがあります。このため、後付けの際にはシンクの裏側に防振材を貼り付けたり、専用の支持金具で本体を支えたりする工夫が必要です。さらに、電圧の問題も見逃せません。アメリカの製品は百二十ボルト仕様が一般的ですが、日本の家庭用コンセントは百ボルトです。そのまま使用すると本来のパワーを発揮できなかったり、モーターに負担がかかって寿命を縮めたりする可能性があります。そのため、昇圧トランスを使用するか、あるいは最初から日本向けに調整された並行輸入品を選ぶ必要があります。排水管の構造も日本特有の「トラップ」が多重にならないよう注意しなければなりません。海外製は本体内部にトラップ機能に近い構造を持っているものがあり、そこに日本の排水Sトラップを組み合わせると、二重トラップとなって排水が極端に悪くなることがあります。こうした細かな技術的課題をクリアして初めて、海外製ディスポーザーの圧倒的な粉砕能力を安全に享受できるのです。導入を検討する際は、これらの仕様の差異に精通した熟練の施工パートナーを見つけることが成功の鍵となります。
海外製ディスポーザーを日本のキッチンに後付けする際の技術的課題