毎日のシャワータイムをより快適にするためには、適切な水圧が欠かせません。水圧が弱すぎると物足りなさを感じ、強すぎると肌への刺激が気になるものです。シャワーの水圧を調整する方法はいくつかありますが、まず確認すべきは「止水栓」の位置です。浴室のシャワー蛇口、または混合水栓の左右にある小さなハンドルが止水栓で、マイナスドライバーなどで回すことで水量を調整できます。反時計回りに回すと水圧が強くなり、時計回りに回すと弱くなります。微調整しながら、ご自身にとって最適な水圧を見つけることができるでしょう。止水栓は、お湯側と水側の二箇所に設けられていることが一般的です。両方の止水栓を同じように調整することで、シャワー全体の水圧を変更できます。特定の場所の水圧だけが弱いと感じる場合は、その箇所の止水栓を調整してみるのが効果的です。しかし、止水栓を調整しても水圧が改善しない場合もあります。その際は、シャワーヘッドの目詰まりや、給湯器の設定、あるいは家全体の水圧の問題など、他の原因を疑う必要があります。まずは手軽にできる止水栓の調整から試してみて、それでも改善しない場合は次のステップへと進みましょう。 低水圧用シャワーヘッドは、散水板の穴の数を少なくしたり、穴のサイズを小さくしたりすることで、少ない水量でも勢いのある水流を作り出すように設計されています。これにより、体感的な水圧を向上させながら、同時に節水効果も期待できるというメリットがあります。また、手元で一時的に水を止められる止水機能付きのシャワーヘッドも多く、無駄な水の排出を抑えられます。 シャワーヘッドを選ぶ際には、ご自宅のシャワーホースに取り付け可能かどうかの確認が重要です。多くの製品にはアダプターが付属しているため、幅広いメーカーのホースに対応できますが、古いタイプや特殊な水栓の場合は注意が必要です。 シャワーヘッドの内部には、水の通りを良くするためのフィルター(ストレーナー)が内蔵されています。このフィルターに水垢やゴミが詰まると、水圧が弱くなる原因となります。定期的にシャワーヘッドを分解してフィルターを掃除することで、水圧の低下を防ぎ、快適なシャワーを長く維持できるでしょう。
シャワー水圧、快適調整の基本