洗面台の交換は、日々の生活で頻繁に使う場所だからこそ、自分でできるなら費用を抑えたいと考える方も多いでしょう。しかし、DIYでできる範囲と、専門業者に任せるべき範囲を見極めることが非常に重要です。 まず、DIYで比較的簡単にできることとしては、洗面台本体の組み立てや、壁紙・床材の張り替え、鏡や収納棚の取り付けなどが挙げられます。新しい洗面台は、パーツごとに梱包されて届くことが多く、説明書通りに組み立てればDIY初心者でも対応可能です。壁や床の張り替えも、洗面台の交換に合わせて行うことで、洗面空間全体の雰囲気を一新できます。特に、鏡の交換は、洗面台の印象を大きく変える手軽なDIYとして人気があります。鏡は洗面所の壁面積を大きく占めるため、形や大きさ、縁のデザインを変えるだけで、おしゃれな洗面台が完成します。 しかし、洗面台本体の交換に伴う給排水管の接続作業は、専門的な知識と技術が必要です。水道法の関係で、本来は有資格者でなければ行えない作業とされています。 また、既存の洗面台の取り外しや、新しい洗面台の設置位置の調整、壁への固定なども、注意が必要です。特に、古い洗面台が固着している場合や、壁の状況によっては、無理に外そうとすると破損させてしまう恐れもあります。 新しい洗面台の設置においても、水平を保ち、しっかりと固定しなければ、ぐらつきや転倒の危険性があります。 費用を抑えたいという気持ちは分かりますが、水回りの工事は専門性が高く、見えない部分でのミスが後々の大きなトラブルにつながる可能性を秘めています。 自分でできる範囲はDIYで、しかし給排水管の接続など、少しでも不安がある箇所は迷わずプロの業者に依頼するのが賢明です。 信頼できる業者を選ぶためには、複数の業者から見積もりを取り、料金体系や保証内容を確認することをおすすめします。止水栓の閉め忘れや、配管接続の不備は、水漏れ事故に直結し、床や壁の損傷、階下への漏水など、大きな損害を引き起こす可能性があります。 万が一水漏れが発生した場合、その責任の所在がDIYを行った本人にあるため、保証の対象外となるケースも少なくありません。
洗面台交換のDIYでできることと難しいこと