エアコンの室外機からの水漏れは、自分で対処できるケースもありますが、中には専門業者に依頼すべき状況も存在します。無理な自己判断やDIYは、かえって状況を悪化させたり、予期せぬトラブルを引き起こしたりするリスクがあるため、以下の場合は迷わずプロに相談しましょう。 まず、「自分でできる対処法を試しても水漏れが止まらない」場合です。ドレンホースの清掃や勾配の調整などを試しても改善しない場合、排水経路のより深い部分での詰まりや、エアコン本体内部の故障など、素人では対処が難しい原因が考えられます。例えば、エアコン内部のドレンパンの破損や、熱交換器の結露不良などが原因である可能性もあります。 次に、「水漏れがドレンホースからではなく、室外機本体の他の部分から発生している」場合です。室外機の側面や底面、配管の接続部など、ドレンホース以外の場所から水が漏れている場合は、冷媒ガスの漏れや、配管の接続不良、室外機内部の部品の故障などが考えられます。特に、水に油のようなものが混じっていたり、異臭がしたりする場合は、冷媒ガスの漏れのサインである可能性が高く、非常に危険なため、すぐに使用を中止し、業者に連絡すべきです。 「室外機本体から異音や異常な振動がする」と共に水漏れがある場合も、内部部品の故障が疑われます。ファンモーターの不具合や、コンプレッサーの異常など、専門的な知識と技術が必要な修理となります。 また、「エアコンの冷暖房の効きが明らかに悪い」という症状を伴う水漏れも、冷媒ガスの不足や、熱交換器の不具合など、エアコンの性能に関わる重大な問題を示唆しています。この場合も、早急に業者による点検が必要です。 最後に、高所や危険な場所に室外機が設置されており、「安全に自分で作業できない」場合も、無理は禁物です。転落や落下のリスクがあるため、必ず専門業者に依頼しましょう。プロの業者は、適切な工具と知識を持ち、安全かつ確実に水漏れの原因を特定し、修理を行ってくれます。