冬場に暖房運転をしているエアコンの室外機から水が漏れているのを見て、「故障かな?」と心配になる方は少なくありません。しかし、冬場の室外機からの水漏れは、多くの場合、エアコンが正常に機能している証拠であり、特に心配する必要はありません。これは「霜取り運転(デフロスト運転)」によるものです。 エアコンは、外の空気から熱を取り込んで部屋を暖めるヒートポンプ方式で暖房運転を行います。しかし、外気温が低いと、室外機の熱交換器の表面が冷えすぎて、空気中の水分が凍りつき、霜が付着してしまいます。霜が大量に付着すると、熱交換の効率が低下し、暖房能力が落ちてしまいます。 この霜を取り除くために行われるのが「霜取り運転(デフロスト運転)」です。霜取り運転中は、一時的に暖房運転を停止し、冷媒の流れを切り替えて、室外機の熱交換器に温かい冷媒を流します。これにより、熱交換器に付着した霜が溶け、水となって排出されます。この溶けた水が、室外機の下やドレンホースから流れ出てくる水漏れの正体なのです。 霜取り運転中は、室内の温風が止まったり、冷たい風が出たりすることがありますが、これは故障ではありません。霜取り運転が終了すれば、再び通常通り暖房運転が再開されます。運転時間は機種や外気温、霜の付き具合によって異なりますが、一般的には数分から十数分程度です。 霜取り運転による水は、透明で、油分や異臭がしないのが特徴です。また、室外機本体の底面から広範囲に水が流れ出ることもありますが、これは通常通りです。 もし冬場に室外機から水が漏れていても、上記のような特徴であれば基本的には心配いりません。しかし、水に色がついていたり、油のようなものが混じっていたり、悪臭がしたりする場合は、冷媒ガスの漏れなど、別のトラブルが考えられます。また、水漏れの量が異常に多いと感じる場合や、霜取り運転の頻度や時間が異常に長いと感じる場合は、念のため専門業者に相談することをおすすめします。
冬場のエアコン室外機の水漏れと霜取り運転の真実